日本離床研究会が発行する会誌。海外のエビデンスや離床に関する最新情報など臨床に役立つ論文を多数紹介しています。他にも、投稿論文や日本離床研究会が独自に行なっている、離床に関する全国調査の結果を知ることができます。さらに、講師陣が手記を綴るQ&Aなど、教科書では得られない情報を掲載しています。
最新の掲載論文<早期離床 Early Mobilization Journal>
- 調査報告 離床アドバイザー指定講座資料および 公式テキストから考察する日本離床学会で 用いられている評価指標の傾向
- 原著論文 Post Intensive Care Syndromeに対する各病期の認知と離床・リハビリテーションに関する情報提供や取り組みに関する実態調査
- 原著論文 急性期以降におけるPICSの周知度および 長期支援のための情報共有手段・共有内容に関するアンケート研究
- 委員会報告 くも膜下出血患者で見逃したくないフィジカルアセスメント 脳血管疾患グループ
- 委員会報告 整形術後の疼痛コントロール 〜鎮静剤の重複投与〜 整形グループ
- 原著論文 脳卒中急性期患者の作業療法に対する認識調査 -生活行為向上マネジメントを導入して- 菊池 翼
- 委員会報告 離床チーム活動の現状と課題 〜登録施設へのアンケート調査〜 チーム連携グループ
- 委員会報告 エビデンスと臨床経験に基づく くも膜下出血の離床開始基準 脳血管疾患グループ
- 原著論文 脳神経外科領域の離床困難症例に対する取り組みとチーム結成の効果 木村 紫聖
- 原著論文 療養病棟での離床時間増加が身体機能及び誤嚥性肺炎のリスク因子に与える効果 三浦 亜純
- 原著論文 当院における肺切除周術期呼吸リハの効果の検証 竹田 賢彦
- 学術論文(症例報告) 症例報告がんサバイバー、乳癌・骨転移にて人工股関節置換術後、人工骨頭再置換を実施した症例に対する離床経験 吉田 竜一
- 学術論文(症例報告) 自宅退院後の離床指導により日常生活動作の向上 及び医療行為なく自宅生活継続が可能となった1症例 勝又 麗奈
- 委員会報告 コロナ禍に負けないためのながら離床 看護グループ
- 委員会報告 離床チーム連携の立ち上げと連携のコツ チーム連携グループ
- 委員会報告 患者中心のアプローチNBMとは 作業療法グループ
- 委員会報告 離床文化の定着に向けた課題 ~市民を離床のスペシャリストに~ 一般市民教育グループ
- 原著論文 高齢者の救急入院によるBarthel Index推移の検討 〜Post-Acute Care Syndrome PACSの考案〜 中村 謙介
- 原著論文 ICUに入室した敗血症患者の離床可能因子に関する検討 五味 志津子
- 学術論文(調査報告) 入院による不安や入院前に知りたかったこと 〜入院患者へのアンケート調査による入院時と退院時の変化 唐澤 卓馬
- 委員会報告 看護と「ながら離床」 看護グループ
- 調査報告(学会) 血液データによる脱水評価について
- 調査報告(学会) インフルエンザ罹患患者の離床について
- 調査報告(学会) 血圧測定は離床時の有害事象に影響するか
- 調査報告(学会)医療従事者が安全な離床を支援するために必要な睡眠時間に関する調査報告
過去の掲載論文<早期離床 Early Mobilization Journal>はこちら
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論文投稿のご案内
Ⅰ.論文提出の概要
○ 投稿の目的
離床および関連領域における研究発表と実践報告の場を提供することを主な目的とし、学術論文の投稿を受付け、査読および審査のうえ掲載する。アクセプトされた論文は、オープンジャーナル日本離床学会誌の論文として掲載される。
○ 投稿内容
- 論文の内容は、離床だけではなく、関連する集中治療・看護ケア・リハビリテーション・在宅医療など、幅広いトピックスを受け付ける。
ジャンル
- 離床
- 離床チーム・チーム医療
- 呼吸・酸素療法・人工呼吸
- 鎮静・鎮痛・せん妄
- 循環・心疾患・心電図
- 栄養管理・フレイルティ
- 整形疾患・運動処方
- 脳血管疾患・脳画像
- 消化器疾患
- 腎機能・透析療法
- フィジカルアセスメント
- 基礎医学
- 集中治療・救命
- 生活期(在宅)ケア
- 終末期・緩和ケア
- 感染対策・医療安全
- その他
- 論文の種類は、総説・原著・調査報告・症例報告・レターとする。
総説: 特定の主題についてまとめ、包括的かつ多角的に述べた論文。
原著: 新奇性、独創性があり、明確な結論を示した論文。
調査報告: 特定の主題について、行った調査から結果・結論を示した論文。
症例報告: 単独あるいは複数の症例経過の問題点や治療について論理的に提示し、考察を行ったもの。
レター: 最近のトレンドや原著に対する意見などを示したもの。
○ 論文提出のプロセス
【WEB提出の場合】
投稿はオンライン投稿システムで受け付ける。
URL: https://www.rishou.org/submission-form#/
【郵送・Eメール送付の場合】
投稿に必要な書類一式を、Eメールまたは郵送にて下記事務局宛に提出する。
論文提出先
jsea@rishou.org
一般社団法人 日本離床研究会事務局
〒102-0073 東京都千代田区九段北1-2-12-2F
TEL 03-3556-5585 FAX 03-6272-9683
- 郵送の場合、原稿は返却しないので、コピーを必ず保管すること。
- 論文受理後、編集委員会より7日以内に、Eメールにて受付の連絡を論文提出者に行う。
編集委員会より返信がない場合は、迷惑メールフォルダをチェックの上、それでも返信がない場合は、事務局に電話にて返信がないことを伝え、投稿の状態を確認する。
○ 投稿資格
筆頭著者は、当会会員である必要がある。投稿時に入会の場合も受け付けるが、論文採択までに、離床アドバイザー認定講座受講1単位を持っていない者は、1年目年会費無料の対象とはならない。
○ 投稿および掲載に関する費用
投稿は無料で、著者に講座受講1単位以上(2年以内)を持つ会員を1名以上含む場合、掲載料は無料とする。含まない場合、掲載料は1論文あたり3万円(税込)とする。投稿者の希望で、印刷版の学会誌でも掲載を行う場合は、別途2万円(税込)を要する。
○ 著作権
本誌に掲載された論文の著作権は、一般社団法人日本離床研究会(日本離床学会)に属する。
○ 投稿期限
- オープンジャーナルのため、投稿は1年中受け付ける。
- 年末の学会誌にも印刷掲載を希望する場合は、10月末までにアクセプト通知を受け取る必要がある。
- 掲載された論文は、ISSN付きの雑誌に掲載されたものと扱われ、国会図書館にも収蔵される。医学中央雑誌の検索対象にも該当する。
○ 論文投稿の注意点
- 他誌へ発表済みの内容、あるいは投稿中のものは受け付けない。投稿に際しては、未発表であり、現在投稿中でもない旨を記載した投稿承諾書(別紙)に著者全員が自筆にて署名し、投稿原稿と共に提出する。
- 研究実施の際には、対象者に研究内容についてあらかじめ十分に説明し、自由意思に基づき文書により同意を得たことを明記する。
Ⅱ.レビュープロセス
○ 提出された論文は、編集委員会による投稿条件の確認後、査読者による査読を行う。査読者は編集委員会によって選任される。投稿者は査読者の推薦を2名まで挙げることができる。
○ 審査後、論文は掲載の可否が通知される。修正が必要な場合は、査読結果の修正内容に基づき、正確に準拠して修正し、期間内に論文を再提出することで、再査読のプロセスに進む。
Ⅲ.著者のためのガイドライン
○ 本文の構成
著者は論文作成にあたり、研究に必要な項目が含まれているか下記の内容を十分確認して作成を進める。
- はじめに(研究背景)
研究の質問を動機付ける関連文献のレビューと、実験の目的や仮説の説明を含める。 - 方法
● 別の研究者が、追加の情報なしに繰り返すことができるよう、詳細な研究手順の説明をする。
● サンプルの特性を示すデータとデータの除外の基準を客観的に示す必要がある。
● 仮説の立証に必要な結果や、その基準を明確に示す必要がある。 - 結果と考察
● 実施された分析が、論理的に欠陥があるか、根拠がないことが後で示される場合を除き、すべての分析を原稿で報告する必要がある。
● 帰無仮説の有意性検定を報告する作成者は、すべての推論分析の正確なp値と効果量を報告する必要がある。
● 研究結果の成立条件や限定範囲があれば、但し書きをつける。
● 考察では、研究目的に対する結果に対して、研究課題の回答として命題の成立がなされたのか、独自の見解を示す必要がある。
● 自ら提起する新たな知見と先行研究との関係に言及する。
○ 投稿書式
- バックマター:投稿用テンプレートを用い、表紙には希望する投稿記事の種類・論文タイトル・著者名・著者所属・責任著者の所属住所・電話番号・E-mailアドレス・キーワード3個を記載する。
- 要旨:原著と症例報告には400字以内の和文要旨をつける。要旨は、目的・方法・結果・結論等、項を分けて簡潔に記載する。
- 本文:著者は、下記URLにリンクされたテンプレートを用いて原稿を作成し、Microsoft Wordファイルにて提出する。本文は、背景(はじめに)・対象・方法・結果・症例・考察・結論等の見出しをつける。句読点は「、」および「。」を用いる。
テンプレートダウンロード
● フォントはテンプレートに合わせ、日本語はMS明朝、英語はCentury、文字サイズは10ptとする。
● 総説、原著、調査報告は本文、文献、図表と図表の説明文を含めて文字数10000字以内、を原則とし、作成テンプレートのレイアウト・文字フォント・文字サイズを変更せずそのまま作成して、8ページに収めること。症例報告は文字数5000字以内、レターは文字数2000字以内を原則とする。
● 図表を挿入する場合は、挿入したスペース分文字数を減ずること。目安;1ページ1600字、1/2ページ800字、1/4ページ400字。 - 図表:図表は原稿とは別に、ファイルを作成する。図表の文字フォントを統一するために、文字の編集が可能な形式で提出する必要がある(フォントの編集は、日本離床学会編集委員会で行う)。表はMicrosoft WordまたはMicrosoft Excelファイル、図はMicrosoft Powerpointで作成し、圧縮ファイルにひとまとめにして提出する。本文にも図表を入れ、文中に引用を明示する(例:有意差を認めた(表2))。
- 補足資料:研究に関連する図表やデータの中で、文字数制限などのために、本文では記載できなかったものを補足資料として付けることができる。具体的には、観察や実験データや調査に用いた質問紙、図表、写真、動画データなどである。採択された論文の補足資料は、論文末にリンク先URLが表示され、WEBによる閲覧が可能となる。
- 文献:文献は本文中に右片括弧書き上付き表示し、引用番号の順に配列する。引用文献は本文の引用順に並べる。雑誌の場合は著者氏名、論文題目、雑誌名、巻、頁(最初-最終)、発行年の順に書き、単行本の場合は著者氏名、書名、編集者名、発行所名、発行地、年次、頁を記載する。文献の省略は公の省略法(IndexMedicusなど)に従う。引用文献の著者氏名が3名以上の場合は最初の3名を書き、ほかは,他、またはet al.とする。
[文献記載例]
1) 曷川元:数日間の臥床で起こる”デコンディショニング”と早期離床の関係.早期離床.1, 2015;2-4.
2) Schweickert WD,Pohlman MC, Pohlman AS, et al: Early physical and
occupational therapy in mechanically ventilated, critically ill
patients: a randomised controlled trial. Lancet. 373: 1874-82, 2009.
3) 立花正一.健康管理を担うチームと国際協力.宇宙飛行士はどんな夢をみるか?.恒星社厚生閣, 2016; pp118-21.
○ 論文投稿時に必要な書類
- 投稿原稿
- 図表データ(Zipファイル)
- 補足資料(希望者のみ)
- 投稿承諾書:所定のフォームを用いて、著者および共著者全員の署名を自署で記載する。
投稿承諾書ダウンロード - COI報告書:著者全員について、投稿時点の前の年から過去3年間を対象に、発表内容に直接関係する自身の所属以外の企業・組織または団体とのCOI状態を記載する。
COI報告書ダウンロード
○ 論文の撤回
著者は、論文審査の途中で原稿の取り下げを希望することができる。考えられる理由には、重大なデータ上の問題発見、他の予期しない状況のために研究を完了できないこと、または結果を別のジャーナルに提出したいという希望などがある。そのような場合は、著者の裁量で原稿を取り下げることができる。
Ⅳ.利益相反
全著者の投稿内容に関連する企業や営利を目的とした団体からの、資金援助等の直接的利益相反関係(conflict of interest:COI)を開示しなければならない。COIがない場合でも、「本稿のすべての著者には規定された COI はない」と明記すること。COIの開示は、COI報告書に記載して論文投稿時に提出し、本文末尾にも開示すること。
Ⅴ.研究倫理
○ 研究倫理
- ヒトを対象した医学研究を行う場合、著者は文中において1975年のヘルシンキ宣言(https://www.wma.net/what)の規則に従って調査が行われたことを、宣言する必要がある。介入研究や観察研究を行う場合には、研究を行う前に倫理委員会の承認を得ることを原則とする。
- 症例報告では、特定の患者の疾患や治療内容に関する情報が記載されることが多い。その際、プライバシーの保護に配慮し、患者が特定されないよう留意しなければならない。
● 倫理的声明の例:「すべての研究対象者は、研究に参加する前に説明を行い同意を得た。研究はヘルシンキ宣言に従って実施され、〇〇病院倫理委員会によって承認された(承認番号〇〇) 。」
○ インフォームドコンセント
著者は、研究参加者からインフォームドコンセントを取得する必要がある(口頭による同意・書面による同意・オプトアウトなど)。患者の名前、またはその他の個人識別子を画像に表示してはならない。症例の詳細、個人情報、および患者の画像を含む原稿の場合、著者は投稿する前に、患者(またはその親戚/保護者)から署名されたインフォームドコンセントを取得する必要がある。
○ 引用ポリシー
- 著者は、資料が他の情報源(自分の出版物を含む)から引用されている場合はその情報源が明確に引用されており、適切な許可が得られていることを確認する必要がある。
- 著者は、自らの論文または友人、同僚、所属機関の出版物を過度に引用してはならない。
- 引用された文献の内容について、事実と異なる内容を引用してはならない。
- 広告や記事広告資料を引用してはならない。
○ データの提出
提出された論文に関連するすべてのデータを、補足資料として公開することを勧める。