看護ケアしながら離床につなげる取り組みを、“ながら離床”として、当会のファシリテーター看護グループが色々な実例集を発信しています。
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私が患者さんの離床支援をするとき、「いかに苦痛を与えないか」ということと、患者さんの辛さに寄り添うことも重視しています。術後の患者さんは、特に離床時に痛みが生じやすいので注意が必要です。そこで活用しているのが、「世界一わかりやすい入院の教科書」です。
https://www.rishou.org/publication/nyuin#/
術後に痛みが起こりづらい動き方が、写真つきで載っているので、一緒にみて動作方法を練習すると、口頭で説明するよりも伝わりやすいことを実感します。すると、看護師がいない時も、患者さんがベッド上で起き上がりを自然と行ったりしています。
物を取るときや、水を飲むとき、体勢を変えた時など、生活動作で痛みの増強を感じてしまっては、その先に進むのが怖くなってしまいます。まずは小さな動作から、「この時に多分痛くなるかも」という、痛みの予測と対処方法を伝えていくことも、ながら離床の第一歩だと考えています。
離床が嫌いにならないように。細心の注意をはらって関わっていきたいですね
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文:離床推進ファシリテーター 看護部会
牛久愛和総合病院 三嶋麻依
南奈良総合医療センター 大島成司
東京曳舟病院 大城祐樹
小田原市立病院 小野由希子
太平洋病院 木村睦美
医仁会武田総合病院 馬渕千恵子
小豆沢病院 齋藤裕子
星稜リハビリテーション病院 篠宮美幸
済生会福岡総合病院 久保寛呂子
藤田医科大学病院 河合佑亮
兵庫医科大学病院 足立拓也
日本離床学会 植野倍枝