患者さんをよくしたいという願いは同じでも、多職種のコミュニケーションがうまくいかないことはありませんか?そんな悩みの解決に役立つ、つぶやきを紹介します。
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院内全体を見渡すと、離床がよく進んでいる病棟と、そうではない病棟があると思います。
「その違いはなにか?」とふと考えた時に、病棟看護師とリハスタッフの、コミュニケーションの回数が明らかに違うことに気が付きました。この違いはどこからくるのか考えてみたところ、離床が進んでいて、コミュニケーションがよくとれている病棟は、担当セラピストが決まっていることがわかったのです。そこで各病棟に1名、窓口となるセラピストを決めました。
すると、離床に消極的だった病棟でも、患者さんの入退院や方向性・目標を共有し易くなり、離床の必要性に関しても、医師・看護師と確認を取りやすくなるなど変化がみられました。また食事・整容やトイレ介助などを看護師と情報共有でき、病棟のADL拡大がしやすくなったという病棟からの声も聞こえてきました。あの人に伝えれば大丈夫、という窓口を明確にすることで、コミュニケーションがスムーズになると感じた経験です。
文:離床推進ファシリテーターチーム連携グループ(五十音順)
木本 祐太(近畿大学病院)
篠原 史都(藤田医科大学病院)
髙橋 瑞刀(公立藤岡総合病院)
中村 昌孝(守谷慶友病院)
馬場 健太(公立藤岡総合病院)
平澤 亮介(筑波記念病院)