日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【見える化がキモ!】離床の成果を共有する大切さ

手術後に症状が改善しないと、不安から離床のモチベーションが低下する症例もいて、声掛けや関わりに悩むことがあります。

そんな悩みの解決に役立つ、つぶやきを紹介します。

腰部脊柱管狭窄症の術後の方が「しびれも変わったか変わってないかわからない。家に帰っても不安だ」と悩んで、離床のモチベーションが低下していました。

そこで2つ関わりを工夫してみました。

1つは医師からの術後の説明をわかりやすいように、コメディカルが再度パンフレットや絵を描いて説明しました。

2つ目は、毎日歩けた距離を記録して情報を共有するようにしました。

すると、歩ける距離が延びてきていることに気がつき、回復が見える化することで、離床のモチベーションアップにつながりました。

退院日には「旅行にも行ける気がする。どこに行こうかな」と嬉しそうに退院していかれました。

病気への理解や回復の状況を、“見える化”して共有する大切さを再確認できました。

文:離床推進ファシリテーター一般市民教育グループ