
重症肺炎後、ICU-AWを呈した症例を担当したときに、バイタルサインは安定しているにもかかわらず、不安と疲労感から車椅子への移乗練習に難渋した経験があります。
そこで、毎日面会に来る旦那さんの協力のもと、離床介助や離床後の時間を一緒に過ごしてもらうように参加してもらいました。
すると、患者さんの不安が少しずつ小さくなり、離床時間も徐々に延長することで体力もついてきて、起立・歩行練習ができるようになるなど、離床レベルが改善してきました。
医療者だけでなく患者家族も加わることが、円滑に離床練習を進める要因になると実感することができました。
文:離床推進ファシリテーターE-MATファシリテーター