
認知症や拒否のある患者さんの離床は、臨床で多くの方が悩むところだと思います。
今回は思わぬものが離床につながった経験をシェアします。
認知症があり誤嚥性肺炎で入院されていたAさん、肺炎は改善傾向にあったのですが、活気がなく、拒否もあり離床がなかなか進みませんでした。
ある日、向いのベッドに可愛いお人形と共に転入された方がいらっしゃいました。
その患者さんの人形を見て、Aさんは起き上がり、話しかけるようになったのです!
それを機に、徐々に活気が出てきて、離床へつなげることができました!
人の力だけでなく、周りには離床に活用できる物たちが沢山あることに気づいたと同時に、その人の「興味・関心を如何に察知するか」という能力も必要ですね。
文:離床推進ファシリテーター看護グループ