
せん妄はICU滞在や入院期間の延長、退院後の認知機能の悪化等に影響することが指摘されており、なるべく合併してほしくないと誰もが願っています。
今回は、家族の面会がせん妄に与える影響に関する研究を紹介します。
Westphalらは、家族の面会時間の制限を6時間から24時間に拡大し、その前後でせん妄発生率を比較しました。
すると、せん妄の発生率が12.1 % から 6.7 % に有意に低下しました。
面会制限を設けず、24時間面会可能とすることは、せん妄を予防するかもしれません。
十分感染対策を講じた上で、うまく家族の力も活用していきましょう。
Westphal GA, et al. Effect of a 24-h extended visiting policy on delirium in critically ill patients. Intensive Care Med. 2018 doi: 10.1007/s00134-018-5153-5. [Epub ahead of print]
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29605880
文:離床推進ファシリテーター 研究グループ部会
※写真の被写体はモデルです。