日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【理由が知りたい!】チーム連携に関するQ&A

離床祭で好評だった企画「離床愚痴大会 チーム連携Q&A」で挙がった、チーム連携に関する悩みについて、当会のE-MATファシリテーターがズバリ回答。臨床でのチーム連携の悩みの参考になること間違いなし!是非、参考にしてみてください。

【看護師からリハスタッフへの悩み相談】
Q.
覚醒が悪く、嚥下機能が低下している患者さんがいました。STの介入があり「食形態を変えてください」とだけ言われました。形態の問題だけですか?と聞くと、「専門家の言うこと聞いてください。」という返答でした。看護師の立場としては、食形態が変われば食べれるの?理由が知りたいです。情報をうまく共有するにはどうしたらよいでしょうか?

A.
カンファレンスの開催を提案してみましょう。カンファレンスは、それぞれの職種の立場から、患者さんが摂食・嚥下を獲得するためにはどうすればよいか、意見を出し合う場なので、一方的な意見の押し付けになりにくいと思います。

ご質問にあるように、摂食・嚥下を直接ケアする看護師が、なぜ、この食形態なのかということを理解してケアすることは重要だと思います。STは業務が多忙などの理由で、十分な説明ができなかったのかもしれないので、アセスメントの情報を共有できる場ができると、より良いケアにつながります。まずはカンファレンスでそれぞれの職種の考えの共有を行うことをお勧めします。

文:日本離床学会 専門部会 E-MATファシリテーター(五十音順)
木本 祐太(近畿大学病院)
篠原 史都(藤田医科大学病院)
髙橋 瑞刀(公立藤岡総合病院)
中村 昌孝(守谷慶友病院)
馬場 健太(公立藤岡総合病院)
平澤 亮介(筑波記念病院)

【離床チームE-MATに登録してみよう】

日本離床学会では、離床チームE-MATを募集しています。離床チームの登録をすることで、離床が可能な患者さんの早期発見や、離床に関する知識の習得と教育が進みます。また、活動マニュアルや認定シールが無料でもらえるほか、相談サイトや臨床で使えるリソース集へのアクセスも可能となります。

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是非、ご活用ください。