ガイドラインの斜め読みから離床への糸口を探る
ASPEN, ESPEN, JASPEN・・・。栄養のガイドラインを全て把握するのは無理!そんなあなたに朗報です。本講座は、ガイドラインに基づき栄養療法を実践する医師が、最新エビデンスを踏まえた解釈のポイントと、離床との関連について解説。いま、押さえておきたいポイントをギュッと凝縮して教えてくれます。
※この講座および身体抑制をゼロにするケアの目指し方(A-07)の2講座受講で、離床アドバイザー習得コースの理論コース1単位を取得できます。
栄養にまつわる臨床のクイズ
以下の臨床での疑問について、静脈経腸栄養ガイドラインを参考に、適切であれば〇、不適切であれば×で解答してください。
Q1. 経鼻カテーテル挿入後の位置確認は、聴診のみで十分である。
Q2. 胃食道逆流がある場合の栄養投与中の体位は、30度以上のヘッドアップが強く勧められている。
Q3. 高齢者サルコペニア対策として、栄養療法と離床・運動の併用は十分な根拠がないため、どちらか一方の介入でも改善が期待できる。
<解答と解説>
Q1. × 聴診のみでは不十分で、X線撮影による確認が推奨されています。
Q2. 〇 30度以上の上半身挙上は逆流防止に有用とガイドラインで強く推奨されています。
Q3. × 栄養療法単独では筋肉量の増加は見込めず、栄養と運動の併用によって筋肉量の増加を認めると報告があり。ガイドラインにおいても一般的な推奨事項とされています。