解いて臨床力をアップする離床クイズの時間です!
今回は精神疾患に関するクイズ、是非、解いてみてください。
Q.
双極性障害を診断された患者さんを担当し、うつ病と同じように対応していたら先輩に注意されました。
双極性障害はよくみるうつ病となにが違うのでしょうか?
解説はこちら▼▼▼
A.
双極性障害はひと昔前は躁うつ病と呼ばれていました。
躁=ハイテンションと、うつ=気分の落ち込みを繰り返す障害です。
よく臨床で遭遇する“うつ病”の仲間でしょ?と、思われがちですが、実はそこが落とし穴です。
双極性障害とうつ病は別の疾患であり、実際に治療薬も異なります。
しかし、双極性障害の多くは、うつ状態のときに発見されるため、“うつ病”と診断され、適切な治療が行われないことが多くあります。
臨床で、抗うつ薬が処方されているのに、あまり改善が見られない場合や、うつ病と診断されているのに、時々ハイテンションが見られる場合は、「双極性障害」を疑い、精神科にコンサルテーションしてみてください。