嚥下障害がある患者さんの食事、どのような姿勢で行っていますか?一般的には、離床を進める目的に座位での食事が行われていると思いますが、嚥下動作は複雑な過程をたどるため、安易な座位姿勢は誤嚥性肺炎のリスクがあります。
そこで、踏み込んだ嚥下姿勢の評価とアプローチが大切です。例えば「座位」に着目して踏み込んでみてみると、座位姿勢と一言で言っても、さまざまな要素が関与しています。具体的には、姿勢の角度、頸部の傾き、円背・側弯の有無、筋緊張など、これらの違いで嚥下のしやすさは異なります。そもそも、座位以外にも側臥位の姿勢の方が適切な患者さんもいますし、患者さんが抱えている疾患はそれぞれで、症状も一人一人異なります。さらに、脳梗塞の患者さんでも梗塞部位が異なれば症状も違います。
そのため、嚥下評価からどのような姿勢がベストかを見つけ出すのが大切で、テーブルの高さ、座っている椅子の柔らかさなど環境要因も影響します。嚥下障害の方には座位での食事という一昔前の常識から脱却し、患者さんに合った姿勢を選択できるように解像度の高い評価方法とアプローチを身につけましょう。
【嚥下障害別の姿勢選択について学びたい方は】
9月7日(土) 10:00~16:10 ※2週間見逃し受講期間有り
安全な嚥下姿勢の選択とベストなポジショニングを極める超実践型セミナー
講師:源間 隆雄 先生
https://www.rishou.org/seminar/theory/r155-2024#/
皆様の申し込みを心よりお待ちしております。
【離床のQ&Aを書籍で学びたい方は】
離床を10倍進めるための活きたQ&A
https://www.rishou.org/publication/qa-series-1#/