日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【2つのギスギスに対策!】職場環境を整える工夫

臨床では、いろいろな年代、家庭環境のスタッフがいるので、職場環境を整えるためにはどうすれば良いのでしょうか。

まず職場環境を整えるには、あらゆるギスギスを改善する必要があります。さまざまな年代、家庭環境のスタッフがいるからこそ、価値観が合わず、時にギスジスすることもあるでしょう。職場環境が悪くなり、スタッフ同士の関係性が修復困難になる前に、ギスギスの原因を取り除くようにシステムを整える必要があります。

臨床でよくあるギスギスの原因は2つあります。

1つ目は、人が辞めることによるギスギスです。スタッフが定着せず、辞めることが多い職場は、スタッフが不安を抱えやすく、職場環境が悪くなります。対策としては、退職者が出ても対応できるように人員配置を考えたり、業務を効率化させるよう無駄な仕事を削減する取り組みをしたりと、育休や産休、介護休暇などを取りやすい環境を整える必要があります。また、仕事ができる人が退職せざるを得なかった状況も、職場の雰囲気を悪くする要因となります。適切に評価される人事制度や給与体系にする必要があるでしょう。

2つ目は根性論を押しつけられるギスギスです。近年、医療・介護の業界でも「働き方改革」というワードが話題に上がりますが、未だに残業が常態化している職場もあります。特に、仕事を円滑に回さなければならない管理職と、20代のスタッフや育児と両立しなければならないスタッフでは、働き方に関する価値観にギャップがあるかもしれません。そんな中で、残業を前提とした働き方を許していると、スタッフの不信感が募り、職場環境は悪くなりますし、患者さんの離床に関わる時間も十分確保できなくなってしまいます。Excelなどを活用して事務作業を効率化したり、ルーチンワークの内容を見直し、離床に向き合える時間を確保する必要があります。

特にリーダーや管理する立場の方は、仕事に対する姿勢を根性論をもとに求めていないか、新しい価値観を受け入れず自身の価値観を押し付けていないか、声かけや自身の態度を客観視するようにしましょう。

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