日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【食事でメンタルケア!?】マインドフルネスの実践

身体の感覚や呼吸に意識を集中させて、”今”の身体状況やあるがままを受け入れる、マインドフルネスがメンタルに良いというのは分かっても、忙しい後輩スタッフや、騒がしい環境にいる患者さんにどのように勧めればよいでしょうか。

お勧めはマインドフル・イーティングです。マインドフル・イーティングとは、食事に対する意識を高め、食べる行為そのものに注意を集中することを意味します。臨床では、患者さんの離床・食事時間に合わせて実践でき、結果的にメンタルケアにつながるのでお勧めです。

方法は簡単で、テレビやスマホなど気が散るものを避け、なるべく静かで食事ができる環境を整えます。食事中は、自分の空腹感と満腹感に注意を払いましょう。食事の前にどれくらい空腹か、食べ進めるうちにどれくらい満腹になっているかを確認し、満腹感を感じたら、無理に食べ続けずに食事を終えることが大切です。

マインドフル・イーティングでは、食事中に五感をフルに活用して、食べ物の色や形、香りを楽しみ、食感や味わいに意識を集中させましょう。例えば、一口食べるごとに、その食感や味わいがどのように変化するかを感じ取ることが大切です。食べ物を口に入れたら、しっかりと噛んで味わい、次の一口を取る前にしばらく間を置きましょう。そうすることで、五感を活用してメンタルを向き合えることに加えて、満腹感を早く感じることができ、過食を防ぐことができるので一石二鳥です。

マインドフル・イーティングは、同僚や後輩指導、患者さんの離床と合わせてできるので、是非、試してみてください。

[マインドフルネスの実践を学びたい方は]
7月15日(月) 10:00~12:00 ※2週間見逃し受講期間有り
前頭葉を整える驚きの効果 マインドフルネスを身につけよう
【講師】田所 俊作 先生
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皆様の申し込みを心よりお待ちしております。