日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【ながらメンタルケアのススメ】マインドフルネスの実践

身体の感覚や呼吸に意識を集中させて、”今”の身体状況やあるがままを受け入れる、マインドフルネスがメンタルに良いというのは分かっても、忙しい後輩スタッフや、騒がしい環境にいる患者さんにどのように勧めればよいでしょうか。

お勧めはウォーキングマインドフルネスです。ウォーキングマインドフルネスは、歩きながら気軽に実践できるので、「マインドフルネスに慣れていない方」でも継続しやすいのが特徴です。方法は簡単で、始めは5分くらいと短い時間を決めて、次にどの場所を歩くかを決めます。歩く場所や実践時間を決めたら、次は実際に歩いて行きます。足裏の重心の移り変わりに意識を向けて歩いてみましょう。

このときに、好奇心を持って初めて地面を歩くかのような気持ちを持つのが大切です。足裏が地面に触れている感覚や、「かかと」から「つま先」まで、足裏のどの部分に踏みしめが起こっているのかなどを丁寧に感じ取ってください。「歩くことで生じる足の感覚」を隅々まで意識して歩き続けましょう。しばらく歩き続けていると、思考や考え事などの雑念が湧いてくるでしょう。また、「疲れた」「早く終わりたい」などの苦痛な感情が出てくるかもしれません。

しかし、そのような雑念が湧いても、それを価値判断せずにありのまま受け入れてください。そして、「〇〇について考えている」「〇〇のことを気にしている」など、雑念が湧いたことに気づいて、そのままそっと足裏の感覚に注意を戻すようにします。「雑念が湧いてくる→それに気づいて受け入れる→足裏の感覚に意識を戻す」この工程を繰り返し行うことが、ウォーキングマインドフルネスでは大切です。同僚や後輩指導、患者さんの離床と合わせてできるので、是非、試してみてください。

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