日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【筋をいかに守るか】正解のないたんぱく投与をどうすべきか

急性期の患者さんは、嚥下障害や炎症などの影響で、栄養状態が改善せず、離床が進まないことがあると思います。特に離床できずに不動が続き、そこに炎症が関与すると、筋萎縮が進行して回復を阻害します。そこで、筋萎縮予防にタンパク補充!となるわけですが、タンパク補充はすればするほど良いのでしょうか?

最近のシステマティックレビューでは、入院して4日から10日以内に1g/kg/dayのタンパク投与を達成すると、ADLの改善および筋肉喪失量の減少が得られることがわかったと報告(文献1)されています。推奨されているとはいっても、「なぜ1日目からではないのか」「0.5 g/kg/dayでは足りないのか」「タンパクを多く投与すると、どのような合併症が起こるのか」など、タンパク投与1つをとっても、臨床のコツや個別性が実際にはあります。

最近のトレンドを把握しつつ、目の前の患者さんにとって、ベストな栄養と、栄養状態に合わせた離床戦略を考えることが重要です。

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文献1 Nobuto Nakanishi et al. Impact of Energy and Protein Delivery to Critically Ill Patients: A Systematic Review and Meta-Analysis of Randomized Controlled Trials. Nutrients
. 2022 Nov 16;14(22):4849.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC9698683/

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