アメリカの静脈・経腸栄養学会(ASPEN)より、
COVID-19患者の腹臥位時の栄養投与に関するガイドラインが出ました。
ARDSを呈するCOVID-19患者に対し、
肺へのダメージを減らし、均等な換気を実現するため、
腹臥位が行われます。
ARDS(急性呼吸窮迫症候群)を合併する重症例では、
肺の一部分だけに極度の換気ストレスがかかることを避け、
肺全体での換気を実現することができるため、
新型コロナウイルス患者の状態悪化を防ぐ可能性があります。
このガイドラインでは、
この腹臥位中にも、
経腸栄養可能な症例に関して、
幽門後栄養(EDチューブなどを用いた経腸栄養)を行うことが推奨されています。
注意点として、胃内容物の逆流性誤嚥を防ぐため、
10~25度頭側を挙上することが書かれています。
是非、一度原典を確認いただき、
COVID-19患者の診療にお役立てください。
この情報が、皆さんの診療に役立つことを、願っております。