速報です。
新型コロナウイルス(COVID-19)に罹患し、入院した患者さんの、血栓発生率について、アメリカ医学会雑誌(JAMA)から報告がりました。
そのレポートによると、深部静脈血栓症(DVT)、肺塞栓(PE)、脳梗塞、心筋梗塞などを合わせた血栓発生率は、一般入院患者で16%、ICU入室患者で29.4%(!)だったということです。
ICUでは約3割の方に発生することになり、かなりのハイリスクとなります。
考察では、全身炎症によるサイトカインストームの影響で、凝固系に問題をきたす可能性が述べられており、こうした患者さんに離床を行う場合、全身状態を見極め、炎症をどの程度コントロールできているか、しっかり把握したうえで慎重に介入する必要があります。
原典では、血栓イベント別の発生率などが記載されており、大変有用です。
是非、ご覧ください。
この情報が、皆さんの臨床に役立つことを願っております。