アメリカ、ニューヨークにおいて、非挿管患者における腹臥位療法の調査報告が届きました。
酸素療法(鼻カニュラ・酸素マスク)などの、非重症のCOVID-19患者に対して、腹臥位ポジションの効果を検証しています。
50例の対象において、介入前のSpO2が84%に対し、5分間の腹臥位にて、SpO2が94%まで改善されました。
軽症例においても腹臥位は酸素化の改善に有用である可能性があります。
一方で、対象のうち13例(24%)はSpO2が低下し挿管が必要となり、安全性については検討の余地があります。
下記の原文では、患者背景とアウトカムの詳細や、研究の限界点について確認することができます。
臨床で応用する場合には、是非、一度ご覧ください。
Nicholas.D.Capto et al.Early Self-Pronig in Awake, Non-intubated Patients in the Emergency Department: A Single ED’s Experience during the COVID-19 Pandemic. Academic Emergency Medicine,April 2020.