アメリカでは、COVID-19患者に対する急性期以降の介入も、話題となっているようです。
COVID-19により人工呼吸器など、集中治療を受けた方は、他の重症疾患後と同様に、ICU後症候群(Post-Intensive-Care-Syndrome : PICS)の発生が問題となることが指摘されています。
COVID-19の重症例は、敗血症や重症呼吸不全(ARDSなど)を合併することが報告されていて、人工呼吸器や鎮静剤を使用することから、PICS対策は早期から実施されるべきです。
まず急性期におけるPICS対策として、早期離床を含む ABCDEFGHバンドルが有効とされています。COVID-19患者に対しても、感染対策を十分講じた上で、このような介入が必要と考えられます。
さらにアメリカでは、ICU後クリニックにおいてPICS外来を行っており、身体的、認知的介入の継続を行っています。
日本においては、回復期や在宅サービス・介護保険領域での、継続的介入が重要性を増すことが予測されます。下記原典では、PICSの病態から標準的評価、介入法がまとめられています。
是非、ご覧ください。
James M. Smith et al. Home and Community-Based Physical Therapist Management of Adults With Post–Intensive Care Syndrome.Physical Therapist Management of Adults With PICS Phys Ther. 2020 Apr 13.
https://academic.oup.com/ptj/advance-article/doi/10.1093/ptj/pzaa059/5818366