頸部回旋嚥下に関するクイズ

脳卒中などで一側性の嚥下障害に対して、頸部を回旋して嚥下する方法は有用です。麻痺と回旋の方法をしっかりと理解しておくことが重要です。以下の問題に挑戦して、頸部回旋嚥下法の実施ポイントを確認してみましょう。
Q. 脳卒中など一側性の嚥下障害に対して用いられる頸部回旋嚥下法について、以下の説明で正しいものを1つ選びなさい。
選択肢:
- 頸部を麻痺側に回旋することで、喉頭蓋が非回旋側(健側)に偏位し、咽頭側壁との距離が縮まり、回旋側(麻痺側)の咽頭腔が広くなる
- 頸部を麻痺側に回旋することで、喉頭蓋が回旋側(健側)に偏位し、咽頭側壁との距離が縮まり、非回旋側(健側)の咽頭腔が広くなる
- 咽頭通過に左右差がある場合には、嚥下を行う前に通過の良い側に頸部を回旋することで誤嚥や咽頭残留を防止することができる
- 嚥下後の梨状窩の食べ物残留を取り除くには、残留側に頸部を回旋して空嚥下(つばだけ飲み込む)を行う
正解 2.
3:咽頭通過に左右差がある場合には、嚥下を行う前に通過の悪い側に頸部を回旋することで、通過の良い側に食べ物を誘導して、誤嚥や咽頭残留を防止することができる
4:嚥下後の梨状窩の食べ物残留を取り除くには、非残留側に頸部を回旋して空嚥下(つばだけ飲み込む)を行う

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