日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

早期離床リハビリテーションの理論と実践 クイズ4

人工呼吸器装着患者の離床に関するクイズ

人工呼吸器装着患者の離床を安全に進めるためには、気管チューブの位置を正確に把握し、適切に管理することが重要です。特に離床前後や介入中には、患者の体位変化がチューブの位置に影響を及ぼす可能性があるため、正しい知識と対応が求められます。以下の問題に挑戦して、気管チューブ管理のポイントを確認してみましょう。

Q. 離床前離床中の人工呼吸器装着患者で気管チューブの位置に関する次の記述について、正しいものはどれか?

選択肢:

  1. 気管チューブの適切な先端位置は、気管分岐部から10cm上方が基準となる
  2. 頭部を伸展させると気管チューブは深くなり、屈曲させると浅くなる
  3. 男性の気管チューブの門歯・口角での固定位置は、一般的に22〜24cmである
  4. 気管チューブを口角で固定している場合、チューブと反対側に頸部を回旋させるとチューブは浅くなる

正解 3.
  • 男性の気管チューブの門歯・口角での固定位置は、一般的に22〜24cmである
  • 1:気管チューブの適切な先端位置は、気管分岐部から2〜5cm上方、または肺尖と気管分岐部の中央部が基準です。

    2:頭部を伸展させると気管チューブは浅くなり、屈曲すると深まります。

    4:気管チューブを口角で固定している場合、チューブ側に頸部を回旋させると浅くなります。また、チューブと逆側に頸部を回旋させると、浅くなる場合も、深くなる場合もあります。

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