離床に家族参加が有効と言われていますが、
どのように家族を巻き込めばよいか、悩むことはないでしょうか?
そのような悩みに参考となる報告が、
オランダから届きました。
Felten-Barentszらは、ICUに入院した患者さんの家族にインタビューを行い、
その声を質的に調査しました。
その結果、最初のうち家族は離床を理解していないが、家族の関わりが役に立つことがわかると、
積極的に参加する気持ちが強くなるということなどがわかりました。
いまは感染の問題が前提にありますが、
家族を離床に巻き込みたい場合は、
入院初期に離床を行うことや、そこに家族が参加してよいこと、
どの時間帯だと参加しやすいかなどを明確に説明すると有効だと考えられます。
下記原典では、実際のインタビューの生の声がそのまま掲載されており、
とても参考になります。
是非、ご覧ください。
Karin M.Felten-Barentsz et al. Family participation during physical activity in the intensive care unit: A longitudinal qualitative study. J Crit Care. Vol 65, 2021, P42-48.
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0883944121000836
この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。
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