人気コーナー「Dr中西の離床面白エビデンス」の最新情報をお届けします!
このコーナーでは、当会の医師部会の中西医師が“これは面白い”という、離床にまつわるエビデンスを紹介。
中西節でわかりやすく、楽しく、ユーモアを交えて教えてくれます。
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みなさんこんにちは。筋萎縮ゼロプロジェクトの中西です。
今回は「VRで楽しいリハビリを目指す!」という内容を紹介します。
リハビリ楽しんでますか?実際は必ずしも楽しいものじゃないですよね。
生活動作を取り戻すために負荷をかけたりもしますし、寝てるよりはしんどいですよね。
しかし、ただただしんどいだけになっちゃうとなかなか続かないですよね。僕たちが筋トレやジム、ランニングが続かないのと一緒です。僕だけ?
そこでゲームのような感じでリハビリができるように、バーチャルリアリティーを用いた様々なリハビリが普及してきてますね。
今回はベルギーのHaghedoorenさんによる、バーチャルリアリティーを用いた上肢のリハビリに関する報告です。
対象は8日以上ICUに入室した患者さんで、20人の患者さんが対象となりました。
1回の介入は10分でした。患者さんの楽しさ度は、なんと10点満点中9点でした。めちゃくちゃ楽しんでる~笑
この研究はバーチャルリアリティーを用いた上肢のリハビリの効果をみたものではなく、実際に実施可能か20人の患者さんで検証したもので、特に有害事象はなく、みなさん楽しくされていたということでした。
なんでもかんでも無作為化比較試験をする必要はないと思いますし、実臨床に役立つ素晴らしい研究ですよね!
このバーチャルリアリティーは作業療法なんかにもよさそうですね。
今回はMeta Quest 2という機器を使用されたみたいです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/Meta_Quest_2
少しでも楽しいリハビリを目指していきたいですね!
Feasibility and safety of interactive virtual reality upper limb rehabilitation in patients with prolonged critical illness
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S1036731424001176
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