重症疾患からの回復後に、身体的・精神的・認知的な障害が生じる、ICU後症候群(Post Intencive Care Syndrome : PICS)が問題となっています。
そのPICSに関連する驚きの報告がカナダから届きました。
この研究では、退院した患者について、退院後の自殺や自傷行為の関連する要因を調査しました。
その結果、自殺や自傷行為は、ICUで人工呼吸器や腎代替療法を受けていた重症患者で多いことがわかりました。
重症患者さんでは、早期離床で身体的回復を目指すことも重要ですが、同時にメンタルケアも早期から行う必要性を感じます。
下記原典では、詳細な患者背景や精神障害と自殺や自傷行為の関連についてみることでき、とても参考になります。
是非、ご覧ください。
Shannon M Fernando et al. Suicide and self-harm in adult survivors of critical illness: population based cohort study. BMJ. 2021 May 5;373:n973.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC8097311/
この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。
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