脳卒中患者さんの超早期離床研究である、AVERTの結果では、脳梗塞に比べて、脳出血患者さんでは、離床のリスクが高い可能性が指摘されています。
そのような脳出血患者さんの、離床のリスク管理に参考となる報告が届きました。
この研究では、AVERTより少し遅い、発症後2-3日の離床と4-7日の離床で、離床中の血圧変動について調査しました。
その結果、両者の血圧変動には差がなく、発症後2-3日での離床は、頭蓋内圧の観点からも安全でした。
リスクが高いといわれる脳出血患者さんでも、安全性を確認しながら、できるだけ早い時期から離床をすすめることは大切だと感じる研究です。
下記原典では、離床プロトコルや、離床中の血圧変動値についてみることができ、とても参考になります。
是非、ご覧ください。
Hsiao-Ching Yen et al. Effects of early mobilization on short-term blood pressure variability in acute intracerebral hemorrhage patients: A protocol for randomized controlled non-inferiority trial. Medicine (Baltimore). 2021 May 28; 100(21): e26128.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC8154506/
この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。
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