日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【アナログ派?デジタル派?いま話題の離床“量”をみる】

離床の量に関する研究が、新たな話題として注目され、離床の量をアセスメントする必要性が増しています。

そのような離床量のアセスメントに関する報告がアメリカから届きました。

Fazio らは患者さんの離床量の測定を、電子カルテによる記録と、加速度センサーを用いた記録で行い、それぞれの特徴を調査しました。

その結果、電子カルテは歩行時間のアセスメントに優れており、加速度センサーはベッド上の臥位・端坐位・立位時間の測定に優れていました。

離床量のアセスメントはビデオ記録が最も正確と言われていますが、電子カルテと加速度センサーは、それぞれ補完し合う関係にあるため、ビデオ記録に変わるアセスメント法として、今後の活用が注目されます。

下記原典では、電子カルテ記録・加速度センサーそれぞれが適応となる、患者さんの特性など詳しくみることができ、とても参考になります。

是非、ご覧ください。

Sarina Fazio et al. Quantifying Mobility in the ICU: Comparison of Electronic Health Record Documentation and Accelerometer-Based Sensors to Clinician-Annotated Video. Crit Care Explor. 2020 Apr; 2(4): e0091.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7188433/

この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。