日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【ロボットが離床のキーマン?】低侵襲手術による回復への影響

最近外科領域では、ロボットによる低侵襲手術が注目されています。侵襲が少なければ離床が早く進みそうですが、本当にそうなのでしょうか?

そのような疑問に参考となる報告がイタリアから届きました。

Schiavina らは、ロボットによる低侵襲膀胱切除術(RARC)を受けた患者と、開腹による膀胱切除術を受けた患者の回復について調査しました。

その結果、予想通り、低侵襲のRARCは開腹術に比べて、離床が早く進み、在院日数が短く、合併症の増加もなかったというのです。

低侵襲手術により、離床のタイミングが早くなり、より早く患者さんが回復する可能性を感じる研究です。

下記原典では、詳細な患者背景や、ERASプロトコールとの関連について言及しておりとても参考になります。

是非、ご覧ください。

Riccardo Schiavina et al. The robotic approach improves the outcomes of ERAS protocol after radical cystectomy: A prospective case-control analysis. Urol Oncol. 2021 Jun 3;S1078-1439(21)00172-1.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34092478/

この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。