股関節骨折後にも早期離床が推奨されていますが、スムーズに離床が進まない事例もいると思います。
そのような悩みに参考となる報告がオーストラリアから届きました。
この研究では、股関節骨折術後患者さん100名の、離床が進まない要因をしました。
その結果、離床が進まない要因として、せん妄、術前からの運動機能障害、患者の拒否、低血圧が挙がりました。
整形術後では、疼痛コントロールや運動機能の改善に気が向きがちですが、他の外科術後の離床と同様、せん妄や循環のコントロールの重要性を感じる研究です。
下記原典では、離床のタイミングやアウトカムの詳細についてみることができ、とても参考になります。
是非、ご覧ください。
Said, Catherine M et al. Factors Impacting Early Mobilization Following Hip Fracture: An Observational Study. J Geriatr Phys Ther. 2021 Apr-Jun 01;44(2):88-93.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33534334/
この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。
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