ICUにいた患者さんが、一般病棟に移動して離床の頻度が減ることが問題になることがあると思います。
そのような問題に参考となる報告がイギリスから届きました。
Gustafsonらは、死亡退院となった300例の患者に関して、ICUおよび一般病棟でのケアの記録を振り返り、FRAMという安全分析の手法に基づいて調査をしています。
その結果、全身状態が悪く、ICUで離床が不十分である患者ほど、一般病棟での離床頻度が低い傾向であることがわかり、予後に影響した可能性があると報告しています。
下記原典では、FRAMに基づく解決策が提示されており、教育やマンパワー、チーム連携の具体的改善策が示されていて参考になります。
是非、ご覧ください。
Gustafson O.D. et al. A human factors analysis of missed mobilisation after discharge from intensive care: A competition for care? Physiotherapy, S0031-9406(21), 2020.
https://bit.ly/3ev28vX
この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。
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