
脳卒中後に時々合併する失行は、ADL低下につながる障害であるにも関わらず、治療が確立されていません。そんな失行に対するアプローチについて、参考になる報告がイタリアから届きました。
Galeoto らは、失行に関する過去に報告された87の文献から、有効なアプローチについて調査しています。その結果、道具の使用の模倣(例:スプーンを使う動き)や、生活動作の動き(例:サンドイッチを食べる写真をみて真似をする)を繰り返し行う、ジェスチャートレーニングが、失行の改善につながる可能性があるとしています。失行は失語も併発して患者さんが訴えられないことが多いため、言語だけではなく、体を使ったアプローチがヒントになると感じる研究です。
下記原典では、失行に対するアプローチが、失行の改善と、ADLへの影響についても詳しくまとめられていて、とても参考になります。是非、ご覧ください。
G Galeoto et al. Evaluation of physiotherapy and speech therapy treatment in patients with apraxia. Clin Ter. Sep-Oct 2020;171(5):e454-e465.
http://www.clinicaterapeutica.it/2020/171/5/18_GALEOTO.pdf
この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。
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