日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【希望をもった離床】Dr中西の離床面白エビデンス

人気コーナー「Dr中西の離床面白エビデンス」の最新情報をお届けします!
このコーナーでは、当会の医師部会の中西医師が“これは面白い”という、離床にまつわるエビデンスを紹介。
中西節でわかりやすく、楽しく、ユーモアを交えて教えてくれます。

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みなさんこんにちは。筋萎縮ゼロプロジェクトの中西です。

今回は「希望をもった離床」という内容を紹介します。皆さん、離床のモチベーションが低い患者さんに対して、どのように接していますでしょうか?ゴタゴタいわせず起こしてます!っというドSな方もいるかもしれませんが、なかなか対応に悩みますよね。

今回は実際に離床を経験した患者さんへの調査です。タイトルも”I will get out of this”と絶対離床をしてやる、絶対よくなってやる、という熱い思いが伝わってきますね。この研究では、最近ICUに入室した患者さん30人を対象にアンケートが実施されたようです。このアンケートの結果、3つの課題がみつかったようです。

1:患者さんは元通りの生活に戻ろうともがき葛藤している。
患者さんも「willingness to fight」とよくなるためのモチベーションは高いようです。

2:患者さんも医療従事者とのかかわりを強く望んでいるようです。
離床において医療従事者と関われることをポジティブに捉えてます。

3:急性期で余裕がない。トイレや食事も自分だけでできない。
痛みや疲れで疲労しきっており余裕がない。未来への不安もある。

確かに、離床が重要とわかってきつつも、しんどくてそこまで余裕がない、でも離床もしたいし、医療従事者とももっと関わりたいというさまざまな葛藤があるようです。この論文の結論には離床が希望をもたらし、fighting spiritを高めるとまとめられています。かっこいい論文ですね。

“I will get out of this”を合言葉に日々の離床を頑張っていきましょう!

“I will get out of this” – The patients’ experiences of early mobilisation in intensive care. A hermeneutic study
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39500107/

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