貧血は倦怠感や息切れなどを引き起こし、離床の阻害因子となります。そんな貧血が患者さんの予後にどのくらい影響するかを調査した、興味深い報告が届きました。
この研究では、脳卒中患者さん約1000例の、入院時のヘモグロビン値と筋量(骨格筋指数:SMI)と筋力の関連を調査しています。その結果、対象者の入院時ヘモグロビン値は中央値 13.3 g/dLで重度の貧血ではないにも関わらず、ヘモグロビン値は筋量・筋力と相関していることがわかったということです。入院時のヘモグロビン値は、離床のリスク管理だけではなく、予後予測にも有用な可能性があると感じる研究です。
下記原点では、ヘモグロビン値と筋量・筋力の関連について、詳しいデータをみることができ参考になります。是非、ご覧ください。
Yoshihiro Yoshimura et al. Low hemoglobin levels are associated with compromised muscle health. Geriatr Gerontol Int. 2024 Mar;24(3):305-311.
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/epdf/10.1111/ggi.14834
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