人気コーナー「Dr中西の離床面白エビデンス」の最新情報をお届けします!
このコーナーでは、当会の医師部会の中西医師が“これは面白い”という、離床にまつわるエビデンスを紹介。
中西節でわかりやすく、楽しく、ユーモアを交えて教えてくれます。
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みなさんこんにちは。筋萎縮ゼロプロジェクトの中西です。
今回は「短期入院で離床・リハビリは必要?」という内容を紹介します。皆さん、短期間入院する患者さんの離床・リハビリはどのようにしてますでしょうか。5日間しか入院しないし、やらなくてもいいんじゃない?となってないでしょうか。
今回はそんな疑問に答える研究です。スペインのアステアスさんは短期間のリハ介入の無作為化比較試験を実施しました。対象となった場所は急性期の高齢者病棟です。75歳以上の130人の患者さんがこの無作為化比較試験の対象となりました。介入群では3日から5日間の運動療法があり、対照群は通常のケアが実施されました。結果は介入群でSPPB(Short physical performance battery)と歩行速度が、有意に改善したようです。
短期間の介入のためか筋エコーで評価した筋断面積、筋厚、筋輝度には変化がなかったようです。高齢者では1週間の入院でも身体機能が急激に低下することがあります。短期間の介入でも差があることが分かったので、急性期の3日から5日間の介入でも、高齢者の機能低下を予防していく必要がありそうですね。自分はランニングや筋トレがいつも三日坊主で終わりますが、三日坊主にも少しは効果があるのかもしれませんね。頑張って続けろよってツッコミが聞こえてきそうですが…
Short-Term Multicomponent Exercise Impact on Muscle Function and Structure in Hospitalized Older at Risk of Acute Sarcopenia
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/jcsm.13602
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