脊椎疾患術後の偽関節は警戒するべき合併症ですが、どのような患者さんに偽関節が生じやすいのかを調査した、興味深い報告が届きました。
この研究では、頸椎前方椎間板切除術を受けた患者さんの術後に、オピオイド鎮痛薬の使用量が偽関節の発生に与える影響を調査しています。その結果、術後3カ月と術後1年のオピオイドの使用量が多いほど、偽関節発生のリスクが多く、術後の痛み改善度も悪かったということです。偽関節の評価は画像を確認することも大切ですが、使用薬剤や痛みの推移をアセスメントすることも重要だと感じる研究です。
下記原典では、オピオイド鎮痛薬の具体的な使用量と偽関節の関連をみることでき、参考になります。
Mark J Lambrechts et al. Opioid Use Increases the Rate of Pseudarthrosis and Revision Surgery in Patients Undergoing Anterior Cervical Discectomy and Fusion. Global Spine J
. 2024 Mar;14(2):620-630.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC10802537/
11月9日(土) 10:00~16:10 ※2週間見逃し受講期間有り
【整形外科リハビリにおける想定外のトラブルを一挙に解決するセミナー】
講師:瀧田 勇二 先生
https://www.rishou.org/seminar/theory/r251-2024-2#/
皆様の申し込みを心よりお待ちしております。
[整形外科の離床とアセスメントを書籍で学びたい方は]
整形外科と早期離床ポケットマニュアル
https://www.rishou.org/publication/pokemaall#/