日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【72 時間以内は安全?】離床の効果と安全性に関するエビデンス

早すぎる離床はアクシデントの原因となる可能性があります。入院後72時間以内に開始する離床の効果と安全性について、興味深い報告が届きました。

この研究は、急性期の患者さんを入院後72時間以内に離床した先行研究を、メタ分析という解析にかけて、離床の効果と安全性について調査しています。その結果、入院後72時間以内に離床を開始すると、筋力と認知機能の改善に有用である可能性があったということです。有害事象については、生命に関わるものは徐脈が報告されていますが、その他の有害事象は生命に関わるものではなく、血圧変動、低酸素血症などがありました。入院後72時間以内の離床は有害事象を増やすことなく安全で、患者さんの回復を支援するために有用だと感じる研究です。

下記原点では、離床が筋力や認知機能にどのくらい効果があるのか、詳しいデータをみることができ、参考になります。是非、ご覧ください。

Ayaka Matsuoka et al. Effects of Mobilization within 72 h of ICU Admission in Critically Ill Patients: An Updated Systematic Review and Meta-Analysis of Randomized Controlled Trials. J Clin Med. 2023 Sep 11;12(18):5888.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC10531519/

この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。

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