日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【段階的離床?NEMS?】急性期患者さんの離床最新エビデンス

当会では段階的離床が重要とお伝えしていますが、どのような患者さんに有効なのか、他の介入と比較して有効なのかは、はっきり分かっていません。そんな段階的離床に関する興味深い報告が届きました。

この研究では、24文献、2567例の急性期患者さんを対象に、段階的離床、従来のリハビリテーション、神経筋電気刺激(NEMS)など、様々なリハビリテーション介入の方法や頻度を比較し、人工呼吸器の離脱にどう影響するかを調査しています。

その結果、少しずつ活動を増やしていく「段階的な離床」が、人工呼吸器期間を大きく短縮するのに、最も効果的な介入だったということです。頻度に関しては、1日1セッション週3回以上の介入が、人工呼吸器使用期間を減少させる効果を認めています。人工呼吸器を必要とする急性期の患者さんでは、ベッド上の介入よりも、なるべき段階的離床を優先して進める重要性を感じる研究です。

下記の原典では、人工呼吸器からの離脱率を上げるために必要な、離床の介入頻度や方法などを見ることができ参考になります。是非、ご覧ください。

Ruo-Yan Wu et al.Effects of different types and frequencies of early rehabilitation on ventilator weaning among patients in intensive care units: A systematic review and meta-analysis.PLoS One. 2023; 18(4): e0284923.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC10124886/

この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。

[段階的離床の進め方を学びたい方は]
6月8日(土) 10:00~16:10 ※2週間見逃し受講期間有り
離床教育基礎プログラムI 実践!早期離床~急性期から在宅まで一歩進んだ離床の考え方~
【講師】曷川 元 先生
https://www.rishou.org/seminar/basic/k04-2024#/

○やりたいことを、本気でやろう 早期離床ベーシック完全攻略マスターコース全3回
※3回まとめて申込みで3000円クーポン+公式テキスト離床完全マニュアル2プレゼント
https://www.rishou.org/seminar/basic/x51-2024#/

皆様の申し込みを心よりお待ちしております。