日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【アプローチすべきはここ!】膝OAのリハビリ最新エビデンス

変形性膝関節症の痛みや動作の改善に、ハムストリングスへのアプローチは重要です。そんな変形性膝関節症患者さんの、ハムストリングの柔軟性改善に対するアプローチについて、興味深い報告が届きました。

この研究では、変形性膝関節症患者さんの、ハムストリングに対して、器具を使った軟部組織モビライゼーションと、固有受容神経筋ストレッチングによるアプローチの効果の違いを比較しています。その結果、軟部組織モビライゼーションの方が、ハムストリングの柔軟性、痛みの軽減が有意に改善したということです。筋のストレッチに加えて、軟部組織に対するアプローチを併用することで、変形性膝関節症の機能障害を改善する可能性があると感じる研究です。

下記原典では、詳しいアプローチの介入プロトコルをみることができ、参考になります。是非、ご覧ください。

Narmeen Anjum et al. Comparison of instrument-assisted soft tissue mobilization and proprioceptive neuromuscular stretching on hamstring flexibility in patients with knee osteoarthritis. PeerJ. 2023 Dec 1:11:e16506.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC10695107/

この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。

[変形性膝関節症に対するアプローチの根拠を学びたい方は]
1月14日(日) 10:00~16:10 ※2週間見逃し受講期間有り
根拠がわかる膝OAの運動機能・変形に対するエビデンスとアプローチ
【講師】徳田 一貫 先生
https://www.rishou.org/seminar/theory/r204-2024#/