日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【脳画像で再発リスクを予測】脳出血に関する最新エビデンス

脳出血は再発することがあり、再発は予後悪化の原因となります。そんな脳出血の再発と、脳画像の関連を調査した興味深い報告が届きました。

この研究では、脳出血の患者さんの脳画像で見られる、出血以外の所見と脳出血再発の関連を調査しています。その結果、脳画像で皮質下出血に加えて血管周囲腔拡大を認める、アミロイド血管症の再発リスクが最も高く、他には微小出血、白質の高信号も再発リスクの所見ということがわかったということです。脳出血の患者さんの離床前には、これらの所見にも注意して脳画像をチェックして、再発リスクがある場合は、血圧管理や症状の変化により気を付ける必要があると感じる研究です。

下記原典では、アミロイド血管症・微小出血・白質の高信号の実際の画像をみることができ、参考になります。是非、ご覧ください。

Simon Fandler-Höfler et al. Association of the Presence and Pattern of MRI Markers of Cerebral Small Vessel Disease With Recurrent Intracerebral Hemorrhage. Neurology. 2023 Aug 22;101(8):e794-e804.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC10449438/

この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。

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