日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【発症前の情報も重要】脳出血に関する最新エビデンス

脳出血の患者さんの離床や予後にとって、血腫の量は重要な要素です。そんな脳出血の血腫量と、発症前の活動との関連を調査した興味深い報告が届きました。

この研究では、脳出血を発症した患者さん686名について、血腫量と脳出血発症前の身体活動の関連を調査しています。その結果、脳出血発症前に週4時間以上軽い運動をしている人は、脳出血の血腫量が有意に少なかったということです。脳出血患者さんのリスク管理や予後を検討する時に、発症前の活動性も評価すべきと感じる研究です。

下記原典では、発症前の活動以外に血腫量に関連する要因もみることができ、参考になります。是非、ご覧ください。

Adam Viktorisson et al. Prestroke physical activity is associated with admission haematoma volume and the clinical outcome of intracerebral haemorrhage. Stroke Vasc Neurol. 2023 May 3:svn-2023-002316.
https://svn.bmj.com/content/early/2023/05/02/svn-2023-002316.long

この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。

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