急性期の患者さんは、退院後も身体や認知・精神機能の障害が残り、生活に影響することが問題となっています。そんな急性期患者さんに対する、長期的フォローについて、興味深い報告がドイツから届きました。
この研究は、敗血症で入院していた重症患者さん287名に、退院後6か月後・12か月後にインタビューを行い、退院後の離床やリハビリの状況やその満足度について調査しています。その結果、8割以上の人が退院後12か月でも離床やリハビリのフォローを受けていることがわかったということです。一方で、フォローの内容は身体機能に関するものが多く、痛み・精神・認知に対するフォローは、僅かであったということです。重症患者さんは、回復に時間を要するため、長期的なフォローアップの体制を、認知・精神機能も併せて構築することが重要と感じる研究です。
下記原典では、フォローアップの詳細な内容をみることができ、とても参考になります。是非、ご覧ください。
Sebastian Born et al. Sepsis survivors and caregivers perspectives on post-acute rehabilitation and aftercare in the first year after sepsis in Germany. Front Med (Lausanne). 2023 Apr 11;10:1137027.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC10126403/
この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。
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