日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【筋萎縮はなくとも筋力低下が起こる】心不全に関する最新エビデンス

心不全の患者さんにおいても、サルコペニアや筋萎縮への対策が必要です。そんな心不全患者さんの筋力について、興味深い報告がありました。

この研究では、心不全患者さんの骨格筋量と筋力の関連を、健常者と比較して調査しています。その結果、骨格筋量は心不全患者さんと健常者で変わらなかったのに対して、筋力は上下肢とも心不全患者さんで有意に低くかったというのです。心不全患者さんでは、筋萎縮はなくても、原疾患の影響などで筋力低下を起こしている可能性があるため、量だけではなく、筋力のアセスメントを行い、対策していくことが重要だと感じる研究です。

下記原典では、心不全によって筋力低下が生じる機序について考察されており、参考になります。是非、ご覧ください。

Takuya Umehara et al. Reduced upper and lower limb muscle strengths without reduced skeletal muscle in elderly patients with heart failure. J Rural Med. 2023 Jan;18(1):8-14.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC9832311/

この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。

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