日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【実際どんな効果があるのか】運動器疾患に対する超音波エコーに関するエビデンス

運動器疾患に対する、超音波エコーによる治療が有用といわれていますが、リハビリとの併用効果はどうなのでしょうか。腱板損傷の患者さんに対する、超音波エコーとリハビリの併用効果について、興味深い報告がイタリアから届きました。

この研究では、腱板損傷の患者さんを対象に、超音波ガイド下洗浄療法と術後早期からのリハビリを実施した効果を調査しています。その結果、超音波ガイド下洗浄療法と術後早期からのリハビリを受けた患者さんは、肩の痛み軽減と、肩関節の機能改善効果を有意に認めたということです。リハビリ単独でなかなか効果が出ない場合、超音波による評価と、超音波ガイド下での軟部組織に対する治療の併用も、チームでディスカッションすべきと感じる研究です。

下記原典では、超音波ガイド下洗浄療法と術後早期リハビリのプロトコルをみることができ、参考になります。是非、ご覧ください。

Giovanni D’Elia et al. Physiotherapy after ultrasound-guided percutaneous irrigation in rotator cuff calcific tendinopathy. J Back Musculoskelet Rehabil. 2021;34(6):983-988.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33998531/

この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。

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筋 靭帯 滑液包 見えないものを診る!整形外科領域に活かす超音波エコーの基礎と実践
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