日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【外来?遠隔?】慢性心不全患者さんへのアプローチに差はあるのか

慢性心不全患者さんでは、継続的な介入が予後を改善するといわれていますが、外来、遠隔指導など、どのようなアプローチが有効なのかはわかっていません。そんな、慢性心不全患者さんに対する、在宅でのアプローチについて、参考なる報告が届きました。この研究では、慢性心不全患者さんに対するアプローチを、外来、在宅訪問、遠隔指導で行った場合の効果の差について調査しています。その結果、いずれのアプローチにも差はなく、どの介入でも、心不全患者さんの運動機能やQOLを改善したということです。介入方法の選択肢を多くもち、患者さんのニーズに合わせて提供し、介入の継続ができるよう対応することが重要だと感じる研究です。

下記原典では、介入のプロトコルと安全性に関する詳しいデータをみることができ、参考になります。是非、ご覧ください。

Teketo Kassaw Tegegne et al. Effects of exercise-based cardiac rehabilitation delivery modes on exercise capacity and health-related quality of life in heart failure. Open Heart
. 2022 Jun;9(1):e001949.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC9185675/

この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。