「人工呼吸器装着患者さんの不快をなるべく軽減してあげたい」医療者であれば、誰もが願うことです。
そのような、人工呼吸器装着患者さんの不快を軽減する取り組みに関する報告が、アメリカから届きました。Bush らは0~2歳の小児人工呼吸療法中の患者さんに、音楽療法として、生ライブ演奏の効果を検証しました。その結果、録音された音楽を聴くより生ライブ演奏の方が、心拍数・血圧の有意な低下を示し、不安や不快の軽減につながった可能性を示唆しています。
人工呼吸器の苦痛と戦う患者さんに対して、様々な工夫で不安や不快を軽減することが重要だと感じる研究です。下記原典では、生ライブ演奏の驚きの持続効果をみることができ参考になります。是非、ご覧ください。
Hannah Ivey Bush et al. Effect of Live Versus Recorded Music on Children Receiving Mechanical Ventilation and Sedation. Am J Crit Care. 2021 Sep 1;30(5):343-349.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34467386/
この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。
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