人工呼吸器装着患者さんのケアや離床を行う際に、人工呼吸器との非同調が生じることがあると思います。
そのような人工呼吸器の非同調に関する、驚きの報告が日本から発表されました。この研究では、人工呼吸器との非同調が患者さんに与える影響を調査しています。その結果、頻繁に人工呼吸器との非同調を起こす患者さんは、人工呼吸器の装着期間が長く、死亡率も高いということがわかったのです。人工呼吸器装着中の患者さんでも、ケアや離床を進めることは重要ですが、呼吸器との非同調には配慮しながら行うべきと考えさせられる研究です。
下記原典では、非同調を減らす対策についても提案されていて参考になります。是非、ご覧ください。
Michihito Kyo et al. Patient-ventilator asynchrony, impact on clinical outcomes and effectiveness of interventions: a systematic review and meta-analysis. J Intensive Care. 2021 Aug 16;9(1):50.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC8365272/
この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。
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