人工呼吸器管理となった患者さんは、早期に呼吸器から離脱することが奨められていますが、長期の人工呼吸器管理となった患者さんの離脱(ウィーニング)は難しいのでしょうか。
そのような、長期人工呼吸器管理のウィーニングに関して、参考になる報告がドイツから届きました。
Heine らは、1年以上長期に人工呼吸器管理となっている患者さんに対して、呼吸数やPEEP,Rapid Shallow Breathing Index; RSBIなどのデータを活用し、集中的にウィーニングを行いました。その結果、33名の患者さんのうち、24名(73%)がウィーニングに成功したという、驚きの結果を報告しています。
長期の人工呼吸器管理になっても、定期的にデータを細かく見直して、ウィーニングが可能だと感じる研究です。下記原典では、ウィーニング後の管理や予後に関するデータも見ることができ参考になります。是非、ご覧ください。
A Heine et al. Evaluation of Weaning Success in Long-Term Invasively Ventilated Patients at a Weaning Center. Pneumologie. 2021 Jun;75(6):447-452.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33853134/
この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。
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