患者さんの膝痛があると、ADLがなかなか上がらず悩むことがあると思います。そのような膝痛の、血液データとの意外な関係について報告が届きました。
この研究では、人工膝関節全置換術(TKA)術後患者さんので、膝痛と血液データの関連を調査しています。その結果、血清クレアチニンと推定糸球体濾過量(eGFR)の高値は、重度の膝痛と有意に関連しているということがわかりました。TKA術後の疼痛では、可動域制限や創感染などと合わせて、腎機能データにも着目するべきと感じる研究です。
下記原典では、実際の血清クレアチニンやeGFRの注意すべき値の目安をみることができ、とても参考になります。是非、ご覧ください。
Chung-Ching Chio et al. Renal insufficiency plays a crucial association factor in severe knee osteoarthritis-induced pain in patients with total knee replacement. Medicine (Baltimore). 2020 Feb; 99(6): e19125.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7015635/
この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。
Tweet