冠動脈バイパス術後では、バイパスとして下肢の大伏在静脈を使われますが、血管を採る際の下肢の創傷や感染が問題となり、離床が遅れることがあります。
そのような、冠動脈バイパス術後の離床に参考となる報告が届きました。
この研究では、大伏在静脈を内視鏡で採取することで、下肢の合併症や離床にどのような影響があるかを調査しています。その結果、従来の方法に比べて内視鏡による結果採取は、下肢の合併症が少なく、離床時期や退院が早くなったというのです。新たな術式に合わせて、離床のタイミングやプロトコルも変化する必要があると感じる研究です。
下記原典では、合併症の発生率や具体的な離床の介入についてみることができ参考になります。是非、ご覧ください。
Yasser Mubarak et al. Leg Wound Complications: A Comparison Between Endoscopic and Open Saphenous Vein Harvesting Techniques. Heart Surg Forum. 2021 Jul 26;24(4):E604-E610.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34473031/
この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。
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