日本離床学会 - 早期離床・看護・リハビリテーション

【時間で変わる離床のバリア】循環か?意識か?

当会代表の曷川も共同研究者として参加した、早期離床に関する新しい論文が報告されたのでシェアいたします。

この研究では、ICUの177人の患者さんの入院から7日目までの、離床の障壁(バリア)について調査をしています。

その結果、1日目から2日目は循環状態、3日目から5日目は意識レベル、6日目から7日目はスタッフ要因が離床のバリアであったということです。7日間という短期間でも、離床のバリアは変化しているので、時期によって対策を変更していく必要があると感じる研究です。

下記原典では、詳細な離床プロトコルや有害事象の分析についてもみることができ、とても参考になります。是非、ご覧ください。

Shinichi Watanabe, et al. Changes in barriers to implementing early mobilization in the intensive care unit: a single center retrospective cohort study. Nagoya J Med Sci. 2021 Aug;83(3):443-464.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC8437998/

この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。