循環器疾患の患者さんが禁煙すべきなのは言うまでもありませんが、臨床では禁煙が守れず、指導に苦労することはないでしょうか?
そんな、循環器疾患患者さんの禁煙に関するユニークな報告がイギリスから届きました。
Lovatt らは、循環器疾患で入院した患者さんのうち、禁煙を守れている人と、守れない人の特徴について調査しています。その結果、心臓リハビリテーションを受けている患者さんは、禁煙を守っている割合が高い傾向があったというのです。一方で、うつ病や慢性呼吸不全を合併する人は、禁煙を守れない傾向が高かったと報告されています。
禁煙指導は重要な治療のひとつですが、患者さんの特徴を考慮し、個別性のあるアプローチが重要と感じる研究です。
下記原典では、上記以外の禁煙に影響する要因をみることができ参考になります。是非、ご覧ください。
Saul Lovatt et al. Smoking cessation after acute coronary syndrome: A systematic review and meta-analysis. Int J Clin Pract. 2021 Sep 19;e14894.
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/ijcp.14894
この情報が皆さんの診療に役立つことを願っております。
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